今月は急激に寒くなり、秋が短く感じられましたね。
動物と生活している人は徐々に暖房を入れ始めたと思います。お腹を冷やして下痢ぎみになる子もいるのでお部屋の温度の調節には気をつけましょう。
今回のコラムは、日常の中の工夫で改善できる可能性がある症状をとりあげます。
一つめは、ねこちゃんに多いことですがご飯を勢いよく食べて吐く現象です。ドライフードの場合は粒を小さくしてみたり、一度にたくさんがっつけないようなお皿(デコボコしたものなど)を試してみると変化があることがあります。もちろん定期的な嘔吐は疾患の兆候であることもあります。
二つめは咳です。病気の場合もありますが、日常的な飲水方法などで改善することがあります。例えば飲水用のお皿を地面に直置きではなく、肘ほどの高さに固定してあげたり、一度のお水の量を減らしてあげるなどがあります。
また、やんちゃな子に多いことですが、咳が出る子のうち、散歩時に首輪にリードをつけている子はハーネスに変えてあげると徐々に改善することがあります。これは、散歩時にわんちゃんが先導を切って進む結果、首輪が引っ張られ気管が擦れるなどで咳が出ることが要因になることがあるうちです。
上記が要因で起こる咳は、コンコンなどと表現される乾いた咳がほとんどですが、咳は肺や心臓の病気でも起こります。痰が絡んだような湿った咳が多く、重要な疾患が隠れている場合もございますので早めの来院をお勧めします。
上記にあげたことで改善することもありますが、もちろん胃腸の疾患、気管虚脱、気管支炎などの病気の場合もありますので本人は元気であっても、最近頻度が増えてきたと感じることがありましたらご気軽にご相談いただければと思います。