寒さが徐々に厳しくなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
上石神井動物病院では2025年12月1日(月)より犬の『がん検診』を開始します。
このがん検診の特徴は、採血だけでいくつかのがんのリスクが判定できるという点です。
今回、なぜがん検診が必要なのか、どのような検査なのか、注意点についてまとめましたのでご一読いただければ幸いです。
がん検診の必要性
がん=悪性腫瘍は犬の死因の半数以上を占めており、10歳以上のワンちゃんの約半数ががんを発生するといわれています。人間と同様に早期発見、早期治療がワンちゃんの寿命や生活の質を維持するために重要となります。しかし、初期のがんでは症状を出さないことも多く、症状が出た時点では既に重篤化しているといった事も多々見受けられます。
従来、がんの検出には身体検査や血液検査、超音波検査、レントゲン検査、尿検査といった検査を行ってまいりましたが、これらの検査で発見される時には既に多くのがん細胞が増え、転移を起こしていることもありました。そのため症状が出る前に潜在的ながんを発見することは非常に重要となります。
犬のがん検診(Nu.Q® Vet Cancer Test)について
Nu.Q® Vet Cancer Testはがんの早期発見のためのスクリーニング、および治療モニタリングとして世界各国で実施されている検査です。血液中のがん細胞由来のヌクレオソーム(DNAの一部)を定量的に検出することにより、がんに罹患しているリスクを判定します。
すべて種類のがんを検出することはできませんが、犬のがんの3分の1を占める全身性のがん(リンパ腫・血管肉腫・組織球性肉腫など)の約76%を検出することができます。
犬の『がん検診』はどんな子におすすめ?
・がんの発生リスクが高い7歳以上の高齢犬
・4歳以上のがんになりやすいとされる犬種
このような子たちにおすすめです。
もちろん、上記以外のワンちゃんでも検査は可能です。

犬の『がん検診』の受け方
検査の性質上、採血できる日時に制限がございます。
・月曜日から木曜日の9:00~11:00にご来院ください。
・採血前は4時間以上の絶食が必要となります。
・ステロイドを服用中は正しい検査値が出ません。10~14日間の休薬が必要となりますので、一度獣医師にお問い合わせください。
・免疫介在性疾患や炎症性疾患(全身性炎症・敗血症・外傷など)の場合、検査値が高く出る可能性がありますので、獣医師にご相談ください。
『がん検診』の結果
『がん検診』はがんに罹患しているリスクを判定するものであり、どのがんに罹っているかを調べるものではありません。結果としてリスクが高い子の場合は、その後血液検査や超音波検査、レントゲン検査を実施し、場合によってはCTやMRIを使用して腫瘍の診断を行います。
『がん検診』にご興味がある方は上石神井動物病院までお問い合わせください。