コラム:SFTSには予防薬が重要

3月 13, 2026

こんにちは、上石神井動物病院です。
だんだんと春の陽気に近づいてきました、皆様いかがお過ごしでしょうか。

今回は昨年感染した猫を診察した獣医師が亡くなるなど、全国的に大きな被害が出ているSFTSとマダニについてお話します。

SFTSとは?

 SFTS(Severe Fever with Thrombocytopenia Syndrome:重症熱性血小板減少症)は、マダニが保有しているウイルスによって引き起こされる感染症です。
感染経路としては、マダニに咬まれることでウイルスが体内に入り込むほか、感染動物の体液や血液との接触によっても感染することがあるとされています。

感染すると?

 ヒトが感染すると発熱、白血球・血小板の減少、嘔吐や下痢などの症状が現れ、死亡率は約27%と非常におそろしいものです。

犬や猫も、SFTSに感染し重症化するリスクがあります。
特に猫では致死率が約60%と高く、非常に重篤な経過をたどることがあります。血小板や白血球の減少に加え、黄疸、発熱や嘔吐も高頻度で観察されます。
犬でも致死率は44%と報告されています。猫と同様に白血球や血小板の減少、発熱がよく見られます。

都市部でも油断できない!

「市街地だから大丈夫」と思いがちですが、都市部でもマダニの生息やSFTS感染例が報告されています。
野生動物の都市進出や温暖化の影響で、マダニとの接触機会が増加しています。
現在では関東圏や、昨年2025年には北海道でも感染が初めて報告され、今や全国どこでもリスクがある状況です。

予防のポイント

 愛猫・愛犬の発症を防ぐ為に、定期的な駆虫薬の投与マダニの付着を防ぐ工夫が極めて重要です。

✅定期的な駆虫薬の投与
✅長袖・長ズボンの着用(ペット用の服も有効)
✅猫は完全室内飼育を徹底
✅散歩コースの見直しや、外出後の全身チェック

これらの対策を組み合わせることで、感染リスクを大幅に減らすことができます。
「うちは室内飼いだから大丈夫」と思わず、マダニ予防は一年を通して続けることが大切です。


万が一、発熱や元気消失などの症状が見られた場合は、できるだけ早く動物病院にご相談ください。

 

カテゴリ検索

キーワード